第二新卒ではじめての転職に挑む方向けに知って頂きたい転職活動の基礎知識をお伝えします。転職はしたいけど、やりたいことが無い!という方向けに「やりたいこと」軸以外で、どのように企業を絞っていけばいいのかも記載しています。
▼目次
・第二新卒はじめての転職で知っておくべきこと
・転職活動にかかる『期間』
・転職で叶えたいことを整理する
・企業選び(叶えたい背景・理由を明確にする)
・企業に応募する
■転職活動は慎重に進めるべき?
合わなかったらまた転職すればいいでしょ?とお考えの方もいらっしゃると思いますが、注意が必要です。20代で転職回数を重ねると、業務上で圧倒的な成果を残している場合を除いて、書類選考が通過しにくくなります。日本では「転職回数が多い方は、うちに入社してもすぐに辞めてしまうのでは?リスクが高い方なのでは?」と考え書類選考で落としてしまう企業が多い傾向にあります。自分が本当にやりたい!と思った仕事に巡り合っても書類選考が通過しなければチャンスを掴めません。「なんとなく」でキャリアを決めるのではなく、慎重に動きましょう。
■異業界、異職種へキャリアチェンジする場合は年収・条件が下がる可能性も!
異業界、異職種への年収や条件が下がる可能性があることは理解しておきましょう。異業界、異職種への転職は「キャリアがリセットされる」ため、年収のスタートラインが下がる場合が多いです。提示される年収はその業界のスタートラインである平均的な初任給や、前職のご経験の親和性次第では初任給+1~2年経験した金額となります。入社後の頑張り次第では、その後給与を上げていくことが可能なので、その点も理解して、転職活動に臨みましょう。
業界を変更すれば年収も上がるのでは?という質問を頂くことがあります。
確かに、利益率が高く平均年収が高い業界は存在します。しかし選考倍率も高く、経験者から採用されることが殆どで、キャリアチェンジ転職の難易度が非常に高い状態です。自らのスキルを上げる、現職で実績を残す等工夫しましょう。
転職活動の目安はおおよそ3ヵ月です。『期間』における3つのポイントをお伝えします。
■選考参加 1~1.5ヵ月
企業への応募から面接参加、内定を得るまでの期間です。在職か離職か、また転職活動にどれだけ時間をかけられるかでも個人差があります。
注意したいことは、企業の募集期間。中途採用では配属するポジションや求めるスキルが明確である場合が殆どです。採用する人数も少ないため、条件に合致する人材が採用できれば、採用は終了します。著名・人気企業では応募多数で応募が早めに締め切られるケースもあるので「ここだ!」と思った企業にはスピード感を持って応募できるように職務経歴書や履歴書の準備を進めておきましょう。
■内定~内定承諾 1~2週間
企業から内定が出てから、返事をするまでの期間です。
新卒採用と違って、企業には「この時期にこのポジションに入ってこんな仕事をしてほしい」といった業務計画があり、その計画を達成するためにも出来るだけ早く入社してほしいと考えています。
短い期間で入社意思を固める必要があるので、1社ずつ選考に進んでいると、同じタイミングで企業の比較検討ができないことが良く発生します。後から「あのとき内定承諾しておけば良かった…」と思っても、採用が終了していることがあります。同じ期間に比較検討し、悩む時間をつくるためにも、複数社の選考を同時進行することがオススメです。
■在職中の方は退職交渉~退職 1ヵ月
退職の申し出をしてから、実際に退職するまではおおよそ1ヵ月程度ですが、会社により異なります。あらかじめ規則を確認し、また可能であれば既に退職した先輩等に確認してみましょう。
転職によって自分が叶えたいことを整理したうえで、企業を探し始めましょう。「叶えたいことが全て叶う企業は稀である」ということは念頭に置いて企業を探すようにしましょう。希望条件の優先順位や妥協点を明確にすることで、基準ができるので転職活動をスムーズに進めることができます。
まず、転職した先の企業で叶えたいことを書き出しましょう。その中で以下の①と②に分類していきます。叶えたいことを見つける方法は、現職でどんなことに不満を持っているのかを書き出して、その不満がどのような状態になれば解決するのか、満足するのかを思い浮かべてください。そうすることで、あなたが転職で叶えたいことが見えてくるはずです。
①絶対に叶えたいこと(must)
②出来れば叶えたいこと(want)
(例)①と②に希望条件を分類する
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【絶対に叶えたいこと】
・同職種
・土日休み
・評価制度が明確
・インセンティブあり
・年収は下げない
【できれば叶えたいこと】
・家賃補助
・通勤時間は30分以内
・オフィスがきれい
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①と②に分類出来たら、それぞれの条件をどの程度妥協できるかを書き出します。
(例)どの程度妥協できるかを書き出す
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【絶対に叶えたいこと】
・同職種
・土日休み→年に数回であれば、土日出勤OK
・評価制度が明確
・インセンティブあり
・年収は下げない→異業界・異職種へのキャリアチェンジであれば●●●万円までは下げる
【できれば叶えたいこと】
・家賃補助→なくても、成績に応じてインセンティブが出ればOK
・通勤時間は30分以内→通勤時間50分まで許容範囲
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上記のようにどの程度妥協できるのかも考えてみてください。この作業を行うことで自分が何を大切にして転職するのかが分かりやすくなります。
参考リンク:採用担当を納得させる『転職理由』の伝え方
自分の中で優先順位が決まったら、優先順位1位からなぜ叶えたいのか?という背景と理由を言葉にしましょう。面接でも必ず聞かれる質問なので、面接を通過するために第三者に伝える工夫が必要です。
×何となく、大変だから、かっこいいから、成長したいから
→あなたの感覚であって面接官に伝わるかどうかは分からない場合があるので注意しましょう。例えば、あなたが40分の通勤時間が大変…と感じたとしても、面接官にとっては40分程度なら通勤時間としてはかなり短い!と感じる場合もあるかもしれません。あなたがそう思う背景・理由やエピソードを伝えるようにしましょう。
参考リンク:評価が高まる『志望動機』のつくり方
ここまで来たら企業に応募しましょう。何社応募すべきかを質問されることが多くあります。Re就活エージェントでの書類選考通過率は平均して35%前後です。10社応募すると3.5社通過する計算になるので、その後の面接の通過率なども勘案して20社程度応募することをオススメしています。
おわりに
就職活動と転職活動ではどんな風に動きが違うのかを前もって把握しておくと、転職活動をスムーズに進めることができます。転職で叶えたいことを整理することは一人でも難しい場合もあります。友人やご家族など第三者に相談することや、Re就活エージェントのような転職支援サービスを利用してみてください
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▼何から始めれば良いか分からない方は『やることリスト』