正しい敬語を使いこなすことは社会人にとって必須のスキルといえます。転職の面接で間違った敬語を使うと「マナーがなっていない」「常識がない」と判断されてしまうこともあるので気をつけたいですね。
面接官に良い印象を与えるためには、正しい敬語をマスターしておくことが大切です。そこでこの記事では、面接で頻繁に使用する敬語について紹介していきます。
面接でよく使う敬語1:尊敬語
尊敬語は、相手を敬って使う言葉です。尊敬語は語尾に「れる」「られる」がついたり、「なる」「なさる」といった言い方に変わったりすることがほとんどです。
・言う→おっしゃる
・見る→ご覧になる
・する→なさる
・来る→いらっしゃる
・思う→お考えになる
こういった尊敬語は面接でも特に頻繁に使われますので、使いこなせるようにしておきたいですね。「先ほどわたしがおっしゃったとおり」など、自分のことを話すときに尊敬語を使うのは不適切です。尊敬語は、あくまで目上の方の言動に対して使うよう心がけましょう。
面接でよく使う敬語2:謙譲語
謙譲語は、自分をへりくだって使う言葉です。目上の人に敬意を示すために自分を低める言い方で、主に自分のことを話すときに使います。
・言う→申し上げる、申す
・聞く→伺う
・見る→拝見する
・もらう→いただく
・行く→参る
紹介したもののほかに「お話しする」「お伝えする」など、「お~する」という言い方も謙譲語にあたります。
謙譲語は自分の言動に対して使うものであり、目上の人に対して「履歴書を拝見してください」といった使い方をするのは失礼にあたるので気をつけましょう。
面接で間違えやすい敬語に要注意
丁寧な敬語のように思える言葉の中にも、面接には適さない、間違った言い方が数多くあるので十分に気をつけましょう。
・すみませんが→恐れ入りますが
・大丈夫です→問題はございません
・了解しました→承知いたしました、かしこまりました
・拝見いたします→拝見します
・おっしゃられる→おっしゃる
「了解しました」という言葉は、目上の人に対して使うのは失礼にあたるので、面接では不適切です。「拝見いたします」「おっしゃられる」などの二重敬語にも注意したいものです。面接では丁寧な言葉を使おうとするあまり、二重敬語になってしまうケースが多いものですが、「拝見します」「おっしゃる」と、正しい敬語を使いましょう。
また、面接のときには、一人称を「わたし」または「わたくし」で統一しましょう。応募先企業のことは「御社」と言うようにしたいものです。

敬語をきちんとマスターしておけば、安心して転職・就職面接に臨めますね。敬語に慣れていないという方は普段から意識して敬語を使い、慣れておくことがおすすめです。正しい敬語が使えれば、転職・就職後にもスマートに仕事をしていけることでしょう。
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