大学卒業と同時に就職をせず、しばらく期間が空いた後に就職活動をする人は、新卒ではなく「既卒」と呼ばれます。
既卒は新卒と比べて、就職が難しくなる傾向があると言われています。
今回は、既卒の人に知っておいてほしい「就職が難しくなる理由」と「仕事に就くためのポイント」について紹介します!
なぜ既卒の就職が難しいの?
■企業は新卒者を好む?
同じ実力の新卒者と既卒者がいれば、企業は新卒者を優先的に採用する傾向があります。
これは、「新卒者は順当な道を歩んできている」という見方ができ、表面的には“問題なし”と判断しやすいためです。一方で既卒者は「なぜ新卒で就職しなかったのか?」という疑問が先に立ってしまい、敬遠されてしまうことがあるからです。
企業にとっては“卒業前に就職先を決める”という流れから外れている人を、あえて採用する理由はないのです。
■中途採用の多くが経験者採用!
多くの場合既卒者は、中途採用枠に応募することになるでしょう。
しかし、中途採用の多くは経験者、即戦力の採用を狙っています。
社会人経験や業界内での実務経験などを見込んで即戦力になる人を採用したいと思っている企業に対して、実力が未知数の既卒者が応募をしても、どうしても不利になってしまいがちなのです。
既卒求人をどうやって見つける?
既卒者でも、新卒者が利用する求人サイトから応募することは可能です。しかし、新卒者を前提とするサイトですから、当然、たくさんの新卒者も応募しているもの。企業から見た場合、既卒者という存在は、早い段階で振るい落とされてしまうかもしれません。
そこで、一番に利用すべきは既卒者向けの就活サイト!
「Re就活」のような既卒者や第二新卒者を専門とする求人サイトがあり、若い人材を積極的に採用したいという企業の求人を見ることができます。就職となるとついつい大手企業に目が行きがちですが、大手やネームバリューに固執するのはNG!
既卒者はまず「既卒者でもOK」の企業を探すことが大切です。既卒者OKを見つけたら、環境や条件が自分に合っているか確認していきましょう。
既卒者が就職するためのポイント
■なぜ新卒で就職しなかったのかをポジティブに話す
面接になれば、必ずと言ってもいいほど「新卒で就職しなかった理由」を聞かれます。そこで、「就職できなかったから」と答えてしまうだけではダメ。
何より大切なのは、自分なりに理由を付け、その後に「ポジティブな話へとつなげること」。
例えば、就職できなかった理由が「特定の業界にこだわりすぎた」とか、「漠然と就職活動をしていて気が乗らなかった」というものだった場合。その反省点を相手にしっかりと伝え、「卒業後も仕事を探しているうちに、新たに興味が湧く分野が見つかり、真剣に挑戦してみたくなった」などというように、“徐々にポジティブな話へ切り替える”ことで、ネガティブな話も自分のアピールへとつなげることができますよ!
■アルバイトから正社員へ!
「就職先では、必ず正社員でスタートしなければならない」というルールはありません。アルバイト採用から正社員に登用する企業もあり、やる気や頑張り次第で道は開けます。本当にやりたい仕事であれば、アルバイトや契約社員など別の雇用形態で採用され、社内で実績を積んだ後に社員になるのもひとつの方法ですよ。社員になるのもひとつの方法ですよ。

既卒での就職は不利な面が多々あります。しかし、求人の探し方を工夫したり、なぜ既卒なのかという理由をはっきり話すことで、チャンスは広がっていくもの。
まず大事なのは、「仕事に頑張って取り組みたい!」という姿勢です。面接でその意気込みを強く示すことで企業側の心を動かすことができるハズですよ!