転職の際に履歴書と一緒に提出することになる職務経歴書。履歴書であればフォーマットが決まっており、また短い文章で作成することができます。しかし職務経歴書には決まったフォーマットもありませんし、書く内容もそれなりに長い文章を必要とするものです。
初めて転職する方の中には「職務経歴書の書き方がわからない」という方もいるでしょう。
そこで今回は、そのような方が参考にできるよう職務経歴書の記入例を、項目別にいくつかご紹介します。
職歴要約
職歴要約は職務経歴書の最初に書くもので、職務経歴書の概略を記載します。つまり、職務経歴書の要点をまとめたものです。
ポイントは「事実を客観的に書く」「成績などは具体的な数字などを用いて書く」「200~300文字程度にまとめる」などです。
【職歴要約記入例】
株式会社○○で5年にわたり、営業職としてさまざまな企業を対象に営業をおこない、年間約○○万円の売り上げに貢献しました。個人営業を中心におこなっていましたが、法人営業の経験もあり、○○社(会社の数)の企業を開拓しました。おととし、昨年と2年連続で「優秀社員」に選ばれた経験もあります。また、現職ではリーダーとして4名の部下の育成にも取り組んでおります。現職で培った営業のノウハウと、部下をまとめるリーダーシップを活かしていきたいと考えております。
職務経歴
これまでどのような職に就いてきたのか、経歴をまとめて記載します。必要に応じて箇条書きにすることなどが、わかりやすい職務経歴を書くポイントです。
【職務経歴記入例】
株式会社△△(20○○年4月~現在)
・ 事業内容 文房具メーカー
・ 資本金 〇〇万円 従業員数○○名
・ 担当業務 法人営業
(以下、自身の略歴)
20○○年4月 入社
・ 営業課に配属(課長以下10名)
・ ○○会社など、大手企業を担当
・ 20○○年 主任に就任
資格・特技
資格・特技については、応募先の企業、職種で活かせるものを選んで記載しましょう。また仕事に活かせそうな経験について記載することもおすすめです。
【資格・特技記入例】
・ 英検準1級
・ TOEIC 830点
・ 普通自動車免許
・ 海外出張○回経験あり
自己PR
あなたの強みを採用担当者に印象付けるための項目です。どのような経験やスキルを持っていて、どのように応募先企業に貢献できるのかについて記載します。経験が少ないのであれば、意欲や仕事に対する姿勢を記載しましょう。
【自己PR記入例】
現職では仕事に恵まれ、新入社員のうちから大手企業を対象に営業に回らせてもらいました。得意な英語を活かして海外の企業との取引も担当しており、入社後○○年で主任に任命され、部下の育成をおこなっております。顧客のニーズをしっかり把握し、その要望に応えるために自分たちがするべきことを判断する経験を積んできました。
志望動機
志望動機は応募する企業に対する熱意を記載します。どうして応募する気になったのか、その根拠を記載します。
【志望動機記入例】
幼いころから文房具が好きで、いつか自分も文房具作りに携わりたいと思っていました。中でも貴社の商品は使いやすさやデザインなどが他社と違い魅力的で、ずっと興味を持っていました。この使いやすく洗練されたデザインの文房具を多くの人々に使っていただきたいと考えたことが、貴社の営業職に応募したきっかけです。

職務経歴書は面接の際に採用担当者が利用する「あなたについての資料」です。しっかりポイントを押さえて記入しましょう。
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