就職・転職活動に生かそう! 「PDCAサイクル」とは

  • シェア
  • ツイートする
  • ブックマーク

玉田 誠一

就職・転職活動に生かそう! 「PDCAサイクル」とは

 企業について調べているときなどに、「PDCAサイクル」という言葉を目にしたことのある方も多いのではないでしょうか。PDCAサイクルはビジネスにおいてよく使われる用語ですが、実は就職・転職活動にも役立つ考え方です。どのようなものなのかを知っておきましょう。

PDCAサイクルとは

PDCAサイクルとは、仕事の進め方の手法の一つです。

PDCAとは、「Plan(計画)」「Do(実行)」「Check(評価)」「Action(改善)」という4つの段階の頭文字をつなげたものです。

 

(1)Plan(計画):実績や予測などをもとに計画を立てる

 

(2)Do(実行):計画に沿って実行する

 

(3)Check(評価):計画に沿って実行できているかを評価する

 

(4)Action(改善):計画どおりに行かない部分を調べて改善する

 

この4つの段階を順に行い、最後のAction(改善)を、次のサイクルのPlan(計画)につなげることで継続的に業務改善していくという手法です。

PDCAサイクルはもともと企業の品質管理や生産管理などを円滑に進めるための手法として提唱されたものですが、現在ではさまざまなビジネスの場面で活用されています。それだけでなく、普段の生活や、皆さんが取り組まれている就職・転職活動にも取り入れて役立てることが可能です。

PDCAサイクルを就職・転職活動に役立てる

就職・転職活動にPDCAサイクルを取り入れようとする場合、具体的にどのようにサイクルを回していけば良いのかをご紹介します。

 

(1)Plan(計画)

期間を決めて、いつまでに具体的にどんな活動をするかの計画と目標(数値)を設定します。例えば、いつまでに次の会社に入社する(目標)ために、まず説明会やセミナーに何回参加する、応募書類を何通作成する(計画)といったイメージです。計画を遂行するために、いつ何をするのか、更に具体的に掘り下げることも必要です。

 

(2)Do(実行)

計画に沿って就職・転職活動を実行していきます。日々の活動内容とともに、気づいたことや感じたこと、考えたことなどを記録しておくことをおすすめします。

 

(3)Check(評価)

期間中の活動記録をもとに、目標と成果を確認します。目標が高すぎた部分、低すぎた部分など、目標設定と実行段階における課題を明確にします。

 

(4)Action(改善)

うまくいかなかった部分の理由やどうすればうまくいくのかを考えて、次の計画および実行段階への足がかりとなる改善策を練ります。目標数値の設定についてはもちろん、面接での反省点や気づいたことなども次のサイクルに生かすようにします。

pixta_41606080_M.jpg

改善策が決まったら、次のPlanへとつなげていきます。このサイクルを繰り返すことで、就職・転職活動の質を計画的に高めていくことができるはずです。就職・転職活動の進め方に不安を感じている方は、一度PDCAサイクルに当てはめて考えてみることをおすすめします。

Re就活」には、ほかにも転職・就職活動中の方に役立つ情報がたくさん掲載されています。ぜひご利用ください。