ささいなことでも高められる  Re就活のモチベーション ― 脚本家 山岡潤平氏(第3回)

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朝日新聞社教育総合本部 岩田 一平

ささいなことでも高められる  Re就活のモチベーション ― 脚本家 山岡潤平氏(第3回)

やまおか・じゅんぺい◆1983年、兵庫県出身。脚本家。テレビドラマ「釣りバカ日誌~新入社員浜崎伝助」、「マジすか学園」、「世にも奇妙な物語」映画「ピーチガール」など、脚本多数。東京外国語大学フランス語科卒。2018年公開予定の映画「不能犯」、「Honey」の脚本も手がけている。

 

――山岡さんは、テレビ業界で「ドラマでオンエアされた時間が日本一長い脚本家」と言われているとか。2008年デビューで来年10周年ですね。

よく起用されるのは、牛丼ではないけど「早い、安い、うまい」からですかね(笑い)。まだそうギャラも高い方ではないし、締め切りは守るし、いろんなテーマをうまくこなして書いてきた。ぼくは締め切りがあるような、自分を追い込んで逃げ場がない仕事が向いているようです。

結婚したのは29歳です。嫁さんも仕事をしていましたが、仕事を辞めてもらっても、ぼくがやっていけると思えたのがその歳でした。それまで彼女には結婚を待ってもらっていました。結婚したらすぐ上の子どもを授かって、いま娘が2人います。

――Re就活する人たちにアドバイスするとしたら?

20代の若さで、何か強い目的意識を持とうと言っても、そういう大したものがある人って、きっと、そんなにいないと思います。ぼく自身も、大学出ていったん就職したサラリーマンを辞めて脚本家になりましたが、脚本家の道を選んだのも、<一人でできる仕事で楽できそうだ>という気持ちから入りましたから。だから、モチベーションを高めるには、かならずしも理想とか大きな目標を掲げる必要はありません。よこしまな気持ちでもいいでしょう。たとえば、<将来、学校の同窓会に出席して尊敬されたい>だって、OKです。要するに、何でもいいからモチベーションを高められるものを見つけることでしょう。

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撮影:丸橋ユキ

――いま、山岡さんのモチベーションを掻き立ててくれるのは何ですか?

モチベーションを上げるのは、何も自分の欲求を満足させるものでなくてもかまいませんね。まわりの人、家族のために何かしてあげようというのでも、モチベーションになると思います。ぼくは下の娘が4歳ですが、彼女が高校生になるころまでがんばっていって、連れてきたボーイフレンドから「キミのお父さんって、すっげー」て言われる脚本家といていたいと思っています。

――家族のためにがんばるって、いいですね。そんな山岡さんのこれからの仕事、抱負は?

来年2018年には脚本を書いた2本の映画公開が決まっています。サスペンスの「不能犯」とラブストーリーの「honey」です。いま33歳ですが、今後の抱負といえば、これから30代後半に向って、これぞ山岡潤平と、脚本家としてぼくの名前が記憶されるヒット作をぜひ出したい。

 

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