生命保険の営業をされていたTさん。新卒で入社してすぐの頃から不安や不満はありつつも2年半勤め、新卒3年目で退職。世間的には早期離職とも言われる職歴での転職ですが、その結果は…?
Q.前職では生命保険の営業をされていたそうですね!
A.はい。担当している企業や官公庁、学校に訪問して保険の提案をしていました。個人のお宅に直接訪問して保険の提案や加入手続きを行ったり、テレアポもしていました。
Q.転職しようと思ったご理由やきっかけは何でしたか?
A.毎月自分で目標数字を設定していくのですが、正直なところ毎月のノルマが結構きつく…。数字を達成できない月は、お客さんに無理やりにでも保険を勧めないといけないような空気があり、時には友人や親戚にも保険を勧めなければならないことが嫌でした。
また、平日も遅くまでアポイントが入ったり、友人に保険の話をしたり、休日もアポイントでお客さんの家に行ったり、プライベートと仕事の境目があいまいな感じがしていました。土日にテレアポのために出勤することもありましたし、スポーツ観戦などの会社のイベントに参加させられることもありました。
入社後からきつさは感じていましたが、もう少し頑張ってみようと思って約2年間勤めました。それでもやっぱり、もっと仕事とプライベートにメリハリをつけて、自分の仕事に納得感を持って働きたいという気持ちが勝って、2年目の3月頃から転職活動を始めました。
Q.なるほど…体力面にも気持ちの面でもメリハリをつけて働くために、転職活動を始められたんですね。
具体的な転職活動についても詳しくお伺いできますでしょうか?
A.はい。私の場合、応募したのは2社でした。どちらも面接まで進みました。在職中に転職活動をしていたので、応募先をある程度絞り込んでから行動に移しました。「前職での経験を活かすことができる」はひとつの企業選びの軸にしていましたね。
Q.在職中に転職活動されていたんですね!お忙しい中で時間を確保するの大変だったのでは…
A.そうですね…。営業職で外にいることが多かったので、外出と外出の合間を縫って面接に行ったりしていました。その点でも応募先を絞って動いたのは正解だったかもしれません。
Q.ご自身が確保できる時間と企業選びの軸に合わせた動き方は大切ですよね。
Tさんは社会人3年目で転職活動ということになるかと思いますが、実際に転職活動されてみて、社会人3年目で転職って「ちょっと不利だな…」と感じられたことはありましたか?
A.いえ、実は特になかったんですよね。強いて言うなら、職歴を2年半と伝えるより、社会人3年目と伝えたほうが若干印象がいいように感じました。
Q.そうなんですね!なにか面接や仕事探しの中で意識されていたことがあったのでしょうか?
A.「前職での経験を活かすことができるかどうか」という基準で転職先を探していたので、履歴書や職務経歴書では、前職での仕事内容や営業ノルマを達成したときの具体的な数字を書くように心がけていました。
Q.なるほど!前職の経験をアピールするなら具体的な数字や仕事内容を伝えるのは効果的ですね。
ちなみに、転職活動で大変だったことや困ったことは何かありましたか?
A.転職活動そのものも大変ではありましたが、私は退職時の引き留めと引継ぎが特に大変でした。もう少し早くから退職の意思を伝えておけばよかったかも・・・と思いましたね。
Q.退職時の引き留め、今働きながらこの記事見ている人はきっと他人事に思えないですね。退職タイミングと次の会社の希望入社日が噛み合わなくて、現職場と交渉する人も多いとか。
無事次の会社に入社できて何よりです!今はどんなお仕事・働き方をされていますか?
A.今は損害保険を扱う会社で事務の仕事をしています。事務仕事は未経験なので、慣れないこともまだまだありますが、前の仕事より楽しく働けています。
Q.前職での知識や経験を活かして、同じ保険業界でキャリアチェンジされたんですね!今の会社を選んだ決め手は何でしたか?
A.「知識を活かす」という軸は固まっていたので、最終的には会社の雰囲気を重視しました。内定後に年が近い社員の人と面談させてもらって、仕事内容や会社の雰囲気をいろいろ教えてもらえたのが安心材料になりました。
Q.年の近い社員さんと会えると、働くイメージが湧きやすいですよね。面接だけでは分からないところを解消してから入社を決められたのはとてもいいと思います。
ここだけの話、残業時間とかお休み、お給料なんかはどう変わりました…?
A.前職では休日出勤も珍しくありませんでしたが、今は全くないです。有休も取りやすいです!給料は年収で10万ほど下がりましたが、自分の時間が取れるようになったので満足しています。
Q.詳しいところまでありがとうございます…!
最後に、同じく転職活動を頑張っている皆さんにメッセージを!
A.私は新卒のとき、とりあえず有名な会社をと思っていてネームバリューしか見ていませんでした。でも実際働いてみて、会社の雰囲気が自分に合っているか、自分がその会社で働いているところを想像できるかがとても大事だと気付くことができました。皆様の転職活動も上手くいくよう応援しています!頑張ってください。
―Tさん、ありがとうございました!
インタビューを終えて
新卒就活時はネームバリュー重視だったというTさん。会社の雰囲気や自分が重視したいことは、働いてみてこそ分かる視点だったかもしれませんが、結果として新卒就活時とはまた異なる視点で転職活動をされて、プライベートとのメリハリある働き方を手に入れられた成功体験は、このレポートに学べる点ではないでしょうか。
Tさんの場合は、内定が出た後も年が近い社員と面談するなど、納得して入社するための準備を慎重に進めていったことも、今納得して働くことができている理由であると感じられます。
また、職歴2年半と世間的には決して長くない職歴での転職活動で、Tさんのように選考がスムーズに通るケースは、実は今の市況感では珍しくないケースです。「とりあえず3年」なんて言葉を聞いたことがある方もいらっしゃると思いますが、あまり縛られずに考えてもいいのかもしれませんね。
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